繋がってる人は繋がってるけど、そうじゃない人は本当に一人ぼっち。
人と人が希薄になってしまってる昨今。
これからは今田耕司氏のように、ペッパー(AIロボ)と一緒に暮らしていくことも検討しないといけないのではないか・・・と、そんなことを思いながら、TBSのふく子が、亡き寿賀子へと贈る春のSPドラマ「ひとりぼっち」を一昨日観ました。
寿賀子の「渡鬼」ラーメン屋幸楽のように「ひとりぼっち」は、おにぎり定食屋「たちばな」という所を舞台にして物語が展開していくのだが、このおにぎりはお結びとも言い、このおにぎりを通して人と人が結ばれていく、そんなドラマ。
「あれ~?角野さんですか?」
「いや、卓造に決まってるだろ!」で、お馴染み角野卓造をはじめに寿賀子ファミリーが勢ぞろい。
そして坂本冬美と相葉雅紀が物語の軸となる人物を演じていく中、仲野太賀(おすべりマン)が、人の突いてほしくない所を突き刺して、闇の部分をさらけ出させてしまうように相手を罵倒するシーンには、思わず胸をえぐられました。
だいぶ嫌な役だったと思う。
しかし、こういうギスギスした所や、人がぶつかってしまう所を見せるのがふく子、寿賀子が見せる味の良さだとも感じた。最近はこんなドラマあまりない気がするから。
一方でサングラスをかけ、コワモテ風に登場したのは「♪げんっきをふやそ~う、やわた!」の船越さん!
まるでコントに出てくる人みたいで登場と同時に笑ってしまった。特にあのサングラス!
とは言うものの私はこのドラマ、最後まで見ていない。
それは、このまま見続けるとハマってしまいそうだという事と、自分の心の中をグニグニされたことが少し悔しくもあり、慌ててみるのをやめにしたのです。
しかし、どうやら今回限りのスペシャルドラマだったという事をあとから知り、最後まで見ても良かったとしみじみ思った次第なのである。
久しぶりに胸が温まるようなドラマを観れて、私は少しばかり心が洗われた気がする。
何も考えずに、板前が握る高級魚握りばかりを食してるそこのあなた。
このドラマで結ぶように握る素朴なオニギリを通して、人と人が希薄なこの世の中を今一度見直してみてはどうだろうか?