退院からの~・・。

去る四月の初めに私は退院した。

退院しても一人なためすべて一人でやってゆかなくてはならない。

片腕不自由なため、思うように生活が出来ずイライラする日々。

二週に一度の定期診察、週一回のリハビリ、それ以外することがない、というかできない・・。

 

退院したから一人になったわけではなくずっと一人なのだが、仕事に行ってないためより一人を実感することになったしまったわけで、自分と向き合わざるを得くなってしまった。

結局私には何もない事が分かり、私はちっぽけな人間という事を自覚した。

 

そして人間することが無くなると身の回りの整理がしたくなるのだろうか?

私は思い立って終活をすることにした。

 

昔大事だった物、何時か誰かとのためにとっておいたもの、昔心に響いた音楽、思い出品の数々・・。

 

本棚を見る。

一般の人にとっては内容がとても柔らかい本が何冊か並んでいる。

社会契約論、創造的進化、人間の条件・・その他諸々・・。

私には難しすぎた・・。

なんであんなに頑張って難しい本を読もうとしてたのだろう?

結局意味がない、何者にもなれてない、血にも肉にもなってない。

死に際の今となってはすべて無駄なものになってしまった。

残念だよ、君。

 

全部捨ててやった。ありがとう。

 

昔親しかった人たちは今どうしてるのだろう、おそらく幸せに暮らしてる事だろう。

良かった良かった、めでたしめでたしだ。愛でる人とお幸せに!

そんなことを思ってみたところで何になる。

そんな事よりリハビリだ。

リハビリ・・

良くなってるのか治るのだろうかと不安になるリハビリ。

 

 

医者が処方した痛み止めを説明されなかったからただの痛み止めだと思った私は、処方された痛み止めを勿体ないということと、我慢できなくなった時に飲もうと思い飲まずにとっておいた。

定期診察で飲んでませんと告げると、医者は激高し、飲んだうえで痛みの出る箇所のリハビリをしてくれとの意味だったらしい・・

最初に言ってくれ・・。

 

医者からお叱りを受けた私は、悔しさのためリハビリを通常の二倍した。

そのためか腕は腫れ上がり、定期診察でやりすぎですと、またお叱りを受ける。

 

一体何をやってるんだと思い、空を見れば素晴らしいお天気。

狭くなった心を広くして、引き続きリハビリを頑張り、道を歩かねばと思った。

終活までしたんだから!