たばこスパスパ男。

タバコかぁ‥。

思えば私もどこかの教授のようにパイプなんぞ吹かして優雅に煙をくゆらせて時を過ごしたいと思ったこともあった。

このタバコも今や¥580にもなるらしい!

もはや高級嗜好品!

そして時代が進んで電子タバコというものまで出回る始末。

タバコというのは本来・・・なんてテーマが結構壮大になりそうなのでこの辺りにしまして、煙草に関する男の話しを。

 

住んでる所のベランダの前が八つの部屋からなる2階建てのアパートなんだが、このアパートの各八つの部屋のドアが私のベランダから見て正面になる様に建ってるわけだ。そののアパートの部屋のドアの前ででたばこをスパスパする男がいる。

別にいいじゃないかと思われるかもだが、無論、わたしもそう思う。

 

しかし少々問題があるのだ。

私はベランダから景色を見てくつろぐのが好きなのだが、くつろいでいると必ずこのスパスパ男が部屋から出てきてドアの前でスパスパ始めるのだ。

 

問題は、自分がくつろいでるベランダからは少しだけ見下ろす形にはなるのだが、ほぼ正面にこのスパスパ男の部屋のドアがあることだ。

したがってこのスパスパ男がドアから出てきてスパスパ始めると、お互いが見つめあうような感じになってしまうのだ。

こっちはせっかくベランダでゆっくりくつろいでるのに、見つめあいたくもない男と見つめ合うわけだ。大ではないが、少ストレスなのだ。

 

家で吸うと汚れるからなのは分かる、けれどわざわざ玄関から出てきてドアの前でスパスパする事はないだろう。

 

なぜわざわざ部屋から出てきてドアの前でスパスパするのか?

この問題となってるアパートには玄関ドアから入って部屋の反対側にちゃんとベランダがあるのだ。

それなのにこのスパスパ男ときたら、必ず玄関ドアから出てきてスパスパする。自分の家のベランダがあるじゃないか、そこでスパスパすればいいじゃないか?そう思ってしまう。

 

そしてこのスパスパ男、1時間ごとに部屋から出てきてはスパスパするのだ。

たばこ吸いもご苦労なこった。

 

ベランダ、という事は他にもすることがある。

 

 

そう、それは 洗濯物を干すという作業だ。

したがって洗濯物を干してると、例によって必ずスパスパ男と見つめ合う形になってしまうのだ。

見つめ合いながら洗濯物を干す・・・、

 

 

「新婚か!」とおもってしまう。

 

よって私はスパスパ男と見つめ合いたくないので、急いで洗濯物を干すことに力を注ぐことになってしまうのだ。

何故こっちがこんな労力を注がないといけないんだ、スパスパ男よ。

 

しかしタバコ吸いは世間でほとんどの施設、場所が禁煙になって肩身の狭い思いをしてるのに煙草を買う事で結構な税金を納めてはいることは事実だ。

そして私自身、今は流れてないがJTのCMで「ひといき~、つきながら~人はひとを想う~」という曲が好きなのも事実だ。

 

まあなんにせよタバコを吸わない私もパイプ、葉巻をいつかはやってみたいと思ってるという事は、もしかしたらスパスパ男になりうるという事だ。

ベランダでパイプをくゆらせてたなら、誰かにそれこそパイプスパスパ男と呼ばれてしまう未来もあるのかもしれない。

 

したがってスパスパ男よ、私は君を少し理解した。思う存分スパスパするがよい。

そして今日もまた存分に見つめ合おうじゃないか!

 

             ドアの前で堂々と・・・。